6月21日、渋谷AXに田原俊彦「30th Anniversary Toshihiko Tahara Single Collection Live」2日目公演を見に行きました。
僕は子どもの時、歌って踊れるエンターテイナーになりたいという夢をひそかに持っていました。
1980年、僕が中学生の時、その願望をそのまま体現するようなスーパーアイドルが誕生しました。
最初のうちは、年頃の男子として、その男性アイドルを素直に好きになれなかったのですが、
ある日の晩、その人が夢に出てきた。「お前もやればいいんじゃん。簡単だよ。ハハハ・・・」
やりたい事があるのなら、あこがれてるだけじゃなくて、行動すれば?Just do it!という事だった。
これをきっかけに、田原俊彦は、(勝手に)僕の師匠となり、兄貴となったのでした。
日本の踊れるソロシンガーで、田原俊彦を越える存在は未だに現れていません。
そして今、YouTubeで”抱きしめてTONIGHT”の再生回数は、実に70万回!
際立ったパフォーマンスが再評価され、新たなファンを生み出しているのです。
メディアの中心がTVからインターネットに移ろうとしている今、再び輝きを放ちはじめているのです。
常々コンサートには行きたいと思っていましたが、100%熱狂的な女性ファンの中で、居場所がないのが明らかなので今まで行けず仕舞。ただ1回だけ85年の舞台デビュー作「夢泥棒」を見に行きました。当時僕はダンス修行中でしたが、そのしなやかな身のこなしと存在感にますます田原俊彦を尊敬した事を鮮明に覚えています。
今回の公演はリリース順に1日目が奇数曲、2日目が偶数曲ということで構成が全く異なります。
できれば2日とも行きたかったのですが、1日目は瞬間ソールドアウト。かろうじて2日目が手に入った次第です。それでもあっと言う間に合計3,000席がソールドアウトになりました。
これも世の中、田原俊彦に風が向き始めてるなと思わせる出来事です。
会場には大親友のカズ(三浦知良)さんから大きな花環が。
そしてシートには、イメージカラーの赤のカラーバンドが全員分用意されていました。
渋谷AXはステージが高く、1階、2階とも隅々まで非常に見やすい構造になっています。
観客は8割がた、初期からトシちゃんを支えているような、ハッピやTシャツを着た熱狂的ファン。
きっとこの2日は、特別の同窓会のような雰囲気だったのでしょう。
予想通りではあった訳ですが、男性もそれなりにいて安心しました。
ゴッド・ファーザーのテーマをバックに、スクリーンには過去のシングル・ジャケット1枚1枚が新しい曲から古い曲の順に写し出されます。そして”哀愁でいと”まで写し終わると、
ビシッ!とポーズを決めたトシちゃんが登場。
白のタキシードにスワロフスキーで飾られた白のドレスシャツ。胸には赤いバラが一輪。
その完璧にスキのない姿勢とオーラ、まさしく・・・田原俊彦だ!
鳥肌が立ちました。
オープニングは”ハッとして!Good”。
赤いバラを、ポーンと客席に投げる。”哀愁でいと”で見たかったシーンだが、メチャカッコ良かった。だが、いきなり歌詞も飛んで会場がどっと和みます。
“ブギ浮ぎI LOVE YOU”、”悲しみ2(TOO)ヤング”
トシちゃんの歌はどうなの?という評価があったが、昔の話です。
抜けるような高音は、同じキーでもトーンが低くなり、甘い地声はいい感じで熟成されました。
声量も豊富で、激しいダンスでもブレる事がありません。
“君に薔薇薔薇・・・という感じ”
僕は初期の田原俊彦の音楽性も大好きです。この”君薔薇”と、”恋=DO!”、”シャワーな気分”は、和風の歌謡曲アレンジですが、源流はとてもファンキーなソウル・ナンバーです。
踊りでヘロヘロになったフリで観客を笑わせますが、半分冗談ではないと思います。
あの踊りと歌で昨日30曲をこなして今日も30曲、しかもメドレーではなく全部フルコーラスですから、20代のトップアスリートでも普通に真っ当できないエネルギー量だと思います。
しかも一切リップシンク(口パク)なぞ使わず、全て生歌です。
“NINJIN娘”はみんなで歌い踊って、
“ラブ・シュプール”。
胸をすくようなメロディは、今も当時の自分の青春時代を思い出させ、思わず目が潤みます。
最後はテレマーク姿勢で着地。
“シャワーな気分”
本人も書いていましたが、マイケル・ジャクソンの”ビリー・ジーン”の要素がふんだんに入っています。当時よりマイケルっぽく踊っていた感じがしました。生で聞けたのは感激です。
“エル・オー・ヴィ・愛・N・G”、”風の上ならSO HAPPY”、
曲間では一貫してゆるいトークが炸裂し続けます。
「中卒の僕は~高卒だろと突っ込め!」(過去年齢サバ読みで最終学歴変更した)
「この本は、初めて僕が書いた本でして~あの時のは僕自身が書いたのじゃないから・・・」
自虐ネタ、暴露ネタ、下ネタとアドリブを加えながら、十分大人になったファンと、キャッチボールを楽しんでいる様子でした。暴露ネタでは爆弾ぽい発言もあって・・・少しヒヤヒヤでしたが。。
本当に、エンターテイナーです。
”騎士道”、”ラストシーンは腕の中で”、”堕ちないでマドンナ”
「カックラキン大放送で歌っているイメージです」とご本人が言うとおり、この3曲とか”銀河の神話”とか”顔に書いた・・・”とかこの前後の曲は僕もカックラキンの印象が強いと思いました。
そして”華麗なる賭け”、”Hardにやさしく”、”あッ”、””さようなら”からはじめよう”を歌い、
”夢であいましょう”
ここでトシちゃんがステージ上手にはけると、下手からカズさん登場。
ソロで2番から最後まで歌い切る、見事なシンガーぶりを発揮です。
見慣れたファンにはお約束でも、2人を尊敬する僕にとっては超ゴージャスなシーンでした。
そしてカズさんもはけて、ステージは誰もいなくなる。
オープニングと同じくひな壇上から、今度は赤のスーツに黒のスパンコール入りドレスシャツにお色直ししてトシちゃん登場、
”かっこつかないね”
マイケル・ジャクソンとは確実に違う、田原俊彦のアイデンティティ、それが頭上はるか上に振り上げられるハイキックです。昔と全く変わりのない高さに驚くばかり。
続いて”ごめんよ涙”、大合唱です。
”ジャングルJungle”
今回の振付はマイケル・ジャクソンの”リメンバー・ザ・タイム”を彷彿とさせる新作で、エジプト風の振付がメチャ格好よかったです。一番運動量の多い曲だと思いますが、セーブせず全力投球で踊り倒します。
今回、この3曲を連チャンで歌い踊るのが最大の見せ場であり関門ではなかったでしょうか。トシちゃんももはや、疲れを隠しません。
こちらも無事ステージを終われるか、ハラハラドキドキしてきました。
”夏いまさら一目惚れ”
再びカズさん登場、パナマ帽をかぶり、ロハスなムードを演出。大喝采です。
「カズには、ブラジル・ワールドカップ目指して頑張って欲しい!」とエールを送る。
ブラジルね。え?ブラジルは5年後じゃん。まあ今の監督は・・・事情もよく似た2人なのね。
”雨が叫んでる”
一番好きなバラードという事で、観客全員着席のまま聞いた唯一の曲。
大熱唱するトシちゃんの目には光るものがありました。
続いて”KISSで女は薔薇になる”、”魂を愛が支配する”、”DA・DI・DA”、
エレガントなポップ、ハードロックにジェームス・ブラウンばりのR&B。
本当に多彩な作品に囲まれて、幸せなのだろうなと思います。
”EASY・・・LOVE ME・・・”
この終盤でそこまでやってくれるか?という位のハイスパート・ダンスで、歌い終わるとステージ上で大の字になって動かず。演出とは思いつつ本当に心配になった。
が、何かギャグをかましながら起き上がってました。
”涙にさよならしないか”、”DO-YO”、”DANGAN LOVE-弾丸愛-”
TVに出なくなってからのトシちゃんの歌も、本当に良い曲ばかりだと思います。
”願いを星の夜へ”
すがすがしい演出で、刻一刻と終わりが近づくのを感じさせます。
この瞬間を忘れないよう、目に焼き付けようと思いながら見ていました。
”愛をMOTTO”
これも爽やかに歌い切ると30周年のお礼をテレながら言う。
「ジャニーズでの15年、その後の15年、いいことばかりではないがここまで来れた。
頑固な僕だけど、これからもついてきて欲しい。」
そして新曲、
“Cordially”
大粒の涙がとめどなくあふれ出て、フロアに落ち続けました。
アンコールは、ないと思っていましたが、聞きなれたイントロが。
“哀愁でいと”で再び会場は熱狂。
館内放送が終わりを告げても、
「T・O・S・H・IスーパーアイドルLOVEトシちゃん」のコールは鳴り止みません。
僕は、場外にも響きわたるそのコールを聞きながら、会場を後にしました。
ということで、ぐだぐだと長くなってしまいましたが、
田原俊彦48歳、33曲、体当たりの完全燃焼ライブ、本当に感激でした。
これからの15年も、輝かしい歴史を刻まれる事をお祈りします。
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