Sony Music Direct

¥ 1,606

(2005-12-21)

 TOTOは80年代に活躍したロックバンドです。マイケル・ジャクソンのアルバム「オフ・ザ・ウォール」、「スリラー」、「BAD」のバック・ミュージシャンとして多くのメンバーが関わりました。

シカゴ。ジャーニー。ホール&オーツ。フォリナー。スティクス。エイジア。エアサプライ・・・
80年代前半の音楽シーンを振り返ると、ポップなサウンドのロックバンドが全盛で、ビルボード・チャートの上位をにぎわせていましたが、当時のロックの音楽性に大きく影響を与えていたのがTOTOだったと思います。
僕がTOTOを知ったのは中学生時代、”Goodbye Ellenoa”という曲(ラジオで「ハローTOTO、グッバイ・エレノワ」とこの曲のCMをやっていたのが何故か頭に残った)ですが、魅きつけて離さなかったのは、やはり、次のアルバムから出たこの曲です。

Rosanna
僕は小さい頃からロックを本気で好きになれなくて、なんかストレートに感情出しちゃって、拳を振りながら頭とかひたすら振っちゃって、恥ずかしいなあと思っていました。何よりエレキギターの音が主である音楽がダメでした(高中正義とかはOKなんですが)。そんな中TOTOの曲を聴いて、こんなエレガントなロックがあったのかと、衝撃的でした。
そししてその衝撃は、この曲で極まりました。
Africa
何で白人のロックバンドが、アース、ウィンド&ファイヤーみたいな世界観を奏でられるのでしょうか・・・
その年、「TOTO�~聖なる剣」はグラミー賞で7部門を制覇しました。
TOTOは、ボズ・スキャッグスの76年のアルバム「シルク・ディグリーズ」のバックとして集まったミュージシャンが、それをきっかけに結成したバンドで、ディヴィッド・ペイチ(Key,Vo)、ジェフ・ポーカロ(Ds)、スティーヴ・ルカサー(G,Vo)、スティーヴ・ポーカロ(Key,Vo)、ディヴィッド・ハンゲイト(B,G)、ボビー・キンポール(Vo)の6人がオリジナル・メンバーです。ペイチとポーカロ兄弟の父親はともにジャズ・ミュージシャンで顔なじみでもありました(“Africa”のパーカッションはポーカロ兄弟の父ジョーが演奏)。
メンバーは、ボズ以外にもおのおのスティーリー・ダン、ドゥービー・ブラザーズ、バーブラ・ストライサンド、フォリナー、オリヴィア・ニュートンジョン、ポインター・シスターズなどのツアーやレコーディングに関わっていた超一流のミュージシャンです。レアル・マドリッドみたいなバンドが、このTOTOなのです。
普通、こういうバックグラウンドの人達が集まれば、かなりの確率でうまく行かないのですが、このバンドは、とてもチームワークがよかったと思います。
メンバーチェンジはありながら、約30年間を駆け抜け、そして今年2008年7月23日、TOTOは正式に解散しました。
<つづく>
JUGEMテーマ:音楽